図1は、酸素ルーム内の時間経過に伴う気圧、酸素濃度、二酸化炭素濃度の変化を示しています (日本気圧バルク工業株式会社製 ブレッド A タイプ - Lを使用した時のデータ。1.3気圧に設定して、空気をエアーポンプから酸素ルーム内に流した場合。酸素ルームには1名が滞在)。
二酸化炭素の濃度につきましては、大気中での通常濃度は0.03%から0.04%、換気が行われている部屋では0.2%以内 (推奨は0.1%以内)、換気が悪い部屋では0.2%から0.5%、0.5%を超えると作業場所の限界値 (労働衛生上の許容濃度 (1日8時間労働)) になります。
酸素ルーム内の二酸化炭素濃度は、時間経過とともに上昇して60分後に約0.25%に達しており、これは「換気の悪い部屋」に相当します。しかしながら、1) 酸素ルーム内での二酸化炭素は、最初から濃度が高いのではなく時間とともに上昇すること、2) 数時間にわたって滞在することがないこと、3) 通常の環境では「換気の悪い部屋」に相当する二酸化炭素の濃度になりますが、酸素ルーム内では酸素濃度も上昇していることから、二酸化炭素による悪影響は生じないと判断しています。さらに、日本気圧バルク工業株式会社製の酸素ルームは、酸素ルーム内への空気の取り入れや排出の方法などを工夫しており、二酸化炭素濃度の上昇を抑えるように配慮しています。
図2は、高濃度酸素を使用した酸素ルーム内の時間経過に伴う気圧、酸素濃度、二酸化炭素濃度の変化を示しています (日本気圧バルク工業株式会社製 ブレット A タイプ - Lを使用した時のデータ。1.3気圧に設定して、90%濃度の酸素を毎分30Lで酸素濃縮器からエアーポンプを通して酸素ルーム内に流した場合。酸素ルームには1名が滞在)。
酸素ルーム内の二酸化炭素濃度は、時間経過とともに上昇して60分後に約0.25%に達しており、これは「換気の悪い部屋」に相当します。この場合も高濃度の酸素を使用しない酸素ルームと同様に二酸化炭素による悪影響は生じないと判断しています。
他社が発表しています酸素ルーム内での二酸化炭素濃度検証の結果数字は、弊社と京都大学の検証でクリアされたものになります。
資料提供:京都大学大学院人間・環境学研究科 細胞生物学・生命科学研究室 / 石原昭彦教授
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