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酸素カプセルのドーピングについて。

まだまだ残暑は続きますが・・・。金魚達も酷暑をなんとか乗り切れそうです。

先日、100回記念の夏の甲子園大会が終了しました。大阪桐蔭の2度目の春夏連覇の偉業より「金農」の盛り上がりが凄く、大阪桐蔭の偉業が薄くなってしましましたね。

弊社にも、甲子園大会期間中にこんな問い合わせがきました。

「酸素カプセル、酸素ルームはアスリートのドーピング検査は大丈夫なのか?」

NPB(日本野球機構)では

日本野球機構

高圧空気カプセル、高圧酸素室、ボンベなどによる酸素吸入などはドーピングにはなりません。

と発表されています。

一方、高野連は「JADA見解に従う」

◆高気圧カプセル:世界反ドーピング機関「禁止せず」

 スポーツ選手が疲労回復などに利用する「高気圧カプセル」がドーピング(禁止薬物使用)に当たる可能性があるとされている問題で、業界団体の日本国際健康気圧協会(本部・東京都文京区)は2008年11月20日、東京都内で開いた研究会で、世界反ドーピング機関(WADA)から「高気圧カプセルは禁止しないものとする」との回答が届いたことを明らかにした。
 

 一般的にいう「酸素カプセル」には、酸素濃度を変えずに空気圧を1.1~1.3程度に高める健康増進用の「HBA」と、酸素濃度と気圧の両方を高めて一酸化炭素中毒などの治療に使う医療機器の「HBO」がある。
 スポーツ選手らが使うHBAを取り扱っている同協会は「我々の製品は健康増進用であり、ドーピングの規制対象にはならない」などとして、2008年10月下旬にWADAに質問状を送付。2008年18日付で回答が送られてきた。

 回答によると、WADAは2008年9月にカナダ・モントリオールでドーピングの禁止リストを検討する委員会を開いてこの問題を協議。HBA機器の科学的データ等を分析した結果、「競技力を増強するという証明はない」として、「禁止される手段と考えられる基準は満たしていない」と結論づけたという。

 WADAは「酸素摂取や酸素運搬、酸素供給を人為的に促進すること」を禁止される手段と規定しており、これを根拠に日本アンチ・ドーピング機構(JADA)は2008年6月、「現時点では使用を控えるべきだと考える」との見解を発表。北京五輪の日本選手団や日本高校野球連盟の加盟校が使用を自粛していた。

◆高気圧カプセル:「JADA見解に従う」 JOC、高野連など方針

 世界反ドーピング機関(WADA)が「『高気圧カプセル』はドーピングにあたらない」とする見解を示したことで、違反を懸念してカプセルの使用を控えていたスポーツ界では今後、対応が変わる可能性がある。

 2008年6月に「現時点では使用を控えるべきだ」との見解を出した日本アンチ・ドーピング機構(JADA)では、回答文の内容を踏まえて「WADAが正式に禁止しないという判断をするなら、見解を見直すこともあり得る」との姿勢を示した。WADAが今週末に開く理事会などで、この件について議論する可能性もあるという。

 日本オリンピック委員会(JOC)や日本高校野球連盟では、JADAの見解に従う方針だ。JOCは北京五輪で、カプセルの使用や持ち込みをしない決定をした。柳谷直哉・強化部副部長は「今後はJADAの判断に従って対応する。JOCで独自に決められることではない」と話す。
 高校野球界では、2006年夏の全国選手権で優勝した早稲田実(東京)の斎藤佑樹投手(現早大)が使用したことをきっかけに広がり、今春の選抜大会ではベスト4の学校すべてが使用。しかし、日本高野連では2008年7月に加盟校へ「使用を控えるべきだ」との通知を出していた。田名部和裕参事は「現時点で、見解を変えることはない」と語ったが、JADAが判断を変えれば従う可能性が高いと見られる。

◆日本高校野球連盟は2009年3月20日、
世界反ドーピング機関(WADA)の見解に準じ、「高気圧カプセルを禁止対象とはしない」という見解を示した。一転して事実上、使用を認める。

 カプセルの製造、販売を行う業界団体の若汐豊・日本国際健康気圧協会専務理事は「加盟会社から問い合わせが相次いでいた。今後は安全性をどう広めていくか、関係者と協議していきたい」と述べた。早稲田実にカプセルを提供したオフィス・ナカツの中津川栄作社長は「購入やレンタルのキャンセルが続いていた。やっと健全な形でアスリートに使ってもらえる」と話した。

■解説
◇ドーピング線引き複雑
 「高気圧カプセル」の問題は、いかにドーピングの線引きが難しいかを示している。
酸素濃度を高めた医療用カプセル(HBO)と、酸素濃度を変えない健康増進用カプセ(HBA)。ともに気圧を高めたカプセルに入ることは人為的な行為だ。WADAは人為的に酸素運搬などを促進する手段を禁止しているが、健康増進用カプセルは競技力を向上させるものではない、と判断した。この他、低酸素室や高地でのトレーニングも酸素に関係したスポーツ科学の技術ではある。また、健康増進用のカプセルといいながら、酸素濃度を高めている業者もある。何を「人為的な競技力向上手段」といい、血液検査で酸素運搬能力をどこまで計測できるのか、その区分けはますます複雑になる。今回も国内機関はすべてWADAの見解に従ってきた。それだけ科学的証明が困難なのだろう。

 HBAと呼ばれる高気圧カプセルは、WADAから「お墨付き」をもらった形だ。ただ、業界団体の日本国際健康気圧協会の研究会では「HBA」は健常者には問題がない。しかし、心臓疾患の患者には気圧の関係で副作用が出ることがある」との研究結果も報告された。今後は利用者の拡大が見込まれるだけに、適切な安全管理が不可欠だ。

【2008年11月21日 毎日新聞より引用】


弊社が扱う商品(一般的にいう「酸素カプセル」「酸素ルーム」、酸素濃度を変えずに空気圧を1.1~1.3程度に高める健康増進用の「HBA」)はドーピングには当たりませんので安心してご使用になれます


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